ウインドウズXPとオフィスXPの違いが分からないとおっしゃる方、多いですね。
どちらもマイクロソフト社という会社の製品ですのでややこしいのですけれど、
ここらできちんと整理しておきましょう。

昔、「パソコンは　ソフトがなければ　ただの箱」という川柳がありました。
パソコンという電子機器を動かすにはソフトウェアとかプログラムとか呼ばれる
動かすためのおまじないが必要です。

このソフトには２種類あります。
基本ソフト(OS)と呼ばれるものと応用ソフト(アプリケーション)と呼ばれるものです。



基本ソフト

パソコンを動かす土台となるもので、これがないとアプリケーションだけあっても動かすことができません。
一般的に世界中で広く使われているものは、マイクロソフト社が開発した、ウインドウズと呼ばれるものです。
このウインドウズには開発した順にバージョンとよばれる名前が付けられています。

最初に広く世にでたウインドウズ3.1と呼ばれるもの、次に爆発的な売れ方をしたウインドウズ95、
そのあとにウインドウズ98、ウインドウズME、ウインドウズXPと続きます。
ですから、今2004年現在で一番あたらしいウインドウズという基本ソフトのバージョンをウインドウズXPといいます。

このほかに、同じウインドウズですが、家庭ではあまりみかけないウインドウズNTやウインドウズ2000などもあり、
モバイル用の小さいパソコンにはウインドウズCEというソフトがはいっていたりします。

ウインドウズを採用しているパソコンメーカーはたくさんありますので、富士通のパソコンも、
NECのパソコンもシャープのパソコンもみんなウインドウズをいれています。

また、マイクロソフト社のほかにアップル社という会社も基本ソフトをつくっており、
これはマックOSと呼ばれています。この会社はハードメーカーであり、ソフトメーカーでもあるので、
自分のところの製品、アップルコンピュータにマックOSをいれて販売しています。

最近注目されてる基本ソフトにリナックスというものがあります。
これはどこの会社がつくっているというものではなくて、広くソースを世界的にネットで公開して、
だれでもがソースを書き換えることのできるプログラムだそうで、とても軽いそうなので
、ハードディスクの小さな古いパソコンでもさくさく動くらしいです。

ただ、まだ実際に使っている人はごく少数なので、何かあったときにだれに聞いたらいいのかも分かりませんし、
私はまだどういうものか実際に見たことはないのですけれど。

応用ソフト

さて、ここでは基本ソフトにウインドウズが入っているものとしてお話を進めることにいたします。
ウイルスに犯されて、どうしようもなく、ウインドウズの再インストールをしたとします。
これで一応パソコンは使えるようになります。ウインドウズXPを入れなおされたのなら、
設定さえすれば、インターネットもできるし、メールも出来るかもですね。

でも、以前ワープロソフトや表計算ソフトで作成した文書は開くことが出来ません。
そこで、以前と同じようにアプリケーションソフトをいれてやる必要があります。
アプリケーションソフトも、つくっている会社によっていろいろと名前があります。

マイクロソフト社がつくっているワープロソフトは「ワード」といいますが、
ジャストシステムという会社がつくっているワープロソフトは「一太郎」といいます。
ロータス社がつくっているワープロソフトもあります。

同じように表計算ソフトはマイクロソフト社が作成しているのを「エクセル」といい、
ジャストシステム社は「三四郎」ロータス社は「ロータス123(ワンツースリー)」といいます。
最近のワードや一太郎はワープロソフトとはいうものの、はがき作成ソフトや
ホームページ作成ソフトとしても使え、とても重くなってきていますので、
ワードパッドや一太郎ライトという軽いソフトもあります。

以前にソニーのバイオを購入された方でエクセルが入っていないからと
エクセルだけ購入されたら4万円かかったとか。
それならワードやエクセルなど必要なものだけをあつめたオフィスソフトがお買い得ですね。

でもそのオフィスソフトというのがくせもので、ほんとにいろいろあるのです。
私のパソコンにはオフィスがはいっていますからとお伺いしていってみると
ロータスのオフィスだったこともありました。マイクロソフトのオフィスで
ワード2002、エクセル2002などを集めたものをオフィスXPといいます。

これもプロフェッショナルとか、ホームエディションだとかいろんな種類があって
、中にはいっているソフトが違います。ワード、エクセルはどれにもはいっていますが、
たとえばパワーポイントを使いたいなどと言う場合は、パワーポイントもセットになった製品を
買わないと、あとでそれだけ買い足さないといけなくなりますので、ご注意ください。
また、マック用のオフィスなど買ってしまいますと、使えませんので、これもご確認ください。

2004年7月現在ではOffice 2003 Editionsというのがでています。
これにはワード2003やエクセル2003などがはいっているようです。
http://www.microsoft.com/japan/office/default.mspxのページでご確認ください。
オープン価格とかで、アクセスやパワーポイントまで入ったプロフェッショナルは一番高くて、
6万円くらい、スタンダードで5万円くらい、パーソナルで4万円くらいみたいです。
いま既にインストールされているオフィスをアップグレードする場合はアップグレード版が
おやすく手に入ります。また、ネット販売などではもう少しやすく手に入るかも。

教育関係のお仕事についている方や学生さんなら、アカデミック版というを購入することができます。
これは通常のオフィスよりかなり格安みたいです。
購入の際に学生証などの証明書を提示しないといけないことになっているようです。

販売会社	基本ソフト	応用ソフト	統合ソフト
マイクロソフト	ウインドウズ3.1 ウインドウズ95 ウインドウズ98 ウインドウズME ウインドウズXP ウインドウズCE ウインドウズNT ウインドウズ2000	ワード95 ワード97 ワード98 ワード2000 ワード2002 ワード2003 エクセル95など	オフィスXP オフィス2003 プロフェッショナル オフィス2003スタンダード オフィス2003パーソナル
ジャストシステム	ウインドウズ 各バージョン	一太郎、 一太郎スマイル 一太郎ライト 三四郎、花子など	オフィス10プロ 〃スタンダードなど
ロータス	ウインドウズ 各バージョン	ワードプロ ロータス123 アプローチ ノーツなど	スーパーオフィス2001 など
アップル	マックOS 各バージョン	ワード2004など	オフィス2004マック版

※　アップルコンピュータにはマイクロソフト社のワード2004マック版をいれることができます。
　　　ワード、エクセルはマックでも使うことが出来ますがウインドウズ版との互換性は低いようです。