切り上げなどの例題は学校の成績表なんかが載っている本が多いようです。
学校の先生や塾の講師の方なら最適ですが、普通の主婦は使うこともなさそ
うですし、今回は幼稚園のバザーでクッキーを焼いたと想定してみました。
ここにあるくらいの量でしたら、暗算でも簡単でしょうが、もう少し量や
種類が増えたときにも応用してみてください。まずは簡単な割り算から。
1.切り捨て
1）ＩＮＴ
３人のお母さんがそれぞれにチョコとバターと渦巻きのクッキーを作ってく
ださいました。２７名のクラス全員に行き渡るように袋詰作業をしています。
何個ずつ詰めればいいでしょう。簡単な算数の問題ですね。
この場合はＩＮＴという関数を使います。
A6から下にチョコ、バター、渦巻き、B6から下に264、648、150です。
Ｃ列に計算式をいれます。=INT(B6/27)です。264÷27＝9…21になり、
あまりの部分が切り捨てられてＣ列には9だけが残ります。チョコクッキーの
文字の上の行に27といれておき、=INT(B6/$A$5)としておくと、当日欠席者が
あった場合A5の数字を変更するだけですぐにセルの数字が変更されます。
2）ROUNDDOWN
INTが小数点以下を切り捨てるのに対してROUND DOWNは桁数を指定できます。
10個単位で箱詰めするにはとか小数点以下1位で切り捨てしましょうとかに
使います。さきほどのクッキーを5個ずつ10袋を箱詰めして販売すると
何箱できるでしょうか。
クッキーの名前はＡ14からＢ16までにいれます。その右に個数、ここまでは
Ａ6からＢ8のセルをそのままコピーします。C14に=ROUNDDOWN(B14/5,-1)
あまりを知りたい場合はＭＯＤ関数を使います。=MOD(B14,50)です。
2.切り上げ、四捨五入
クッキーを焼いてくださった3人のお母さんに1個あたり8円支払うことに
します。最初は100円単位で切り上げて支払う場合を見てみます。
A21からB23にはクッキー名と個数です。C21に=ROUNDUP(B21*8,-2)と
なります。四捨五入の場合はRPUNDUPのかわりにROUNDをいれてください。
（ ）の中の-2というのは100の位で切り上げなさいよという意味です。
2だったら小数点第二位で、-4だったら万のくらいでとなります。
3.検索集計
夏休みの水泳大会でアイスを販売しました。カップアイスのみ販売店から
購入し、シャーベットは手作りしました。販売個数からそれぞれの売上を
集計するにはSUMIFを使います。A31から下にオレンジシャーベット、
ストロベリーアイス、ストロベリーシャーベット、チョコアイス、
バニラアイス、レモンシャーベット、Ｂ31から下に8、7、18、4、9、12と
いれます。シャーベットは50円、アイスは100円です。C31にシャーベット、
C32にはアイスです。D30に合計金額、D31に計算式です。
=(SUMIF(A31:A36,"*シャーベット",B31:B36))*50となります。D32には
=(SUMIF(A31:A36,"*アイス",B31:B36))*100です。手入力でこのまま
タイピングされても結構ですし、関数ウィザードをつかわれると簡単です。
次回は統計関数を使って順番をだしてみます。
========================= 応用してみましょう =====================
バザーの売上金10万円から以前からのリスエスト絵本を86320円で購入し
残金を27名に100円単位で返金することになりました。
ひとりあたりいくらでしょうか。何円硬貨を何枚用意しますか。
=========================== ご質問コーナー =======================
前回の応用してみましょうのタイムカードを、以前から作りたかったと
おっしゃるyuriさんが早速チャレンジしてくださいました。
が、Ｄ19の勤務時間週合計のところがどうしても２４時間以上にはならず、
1:45となってしまうとのご質問です。仰る通り、そのままではセルの書式が
時刻になって、２４時間を超えると自動的に２４時間を引いた時刻になります。
そこで、セルの書式設定からユーザー設定で[h]:mmにしてやります。
ここで行き詰まっていた方、これで解決できましたでしょうか。
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