傾聴士

ある本の中にこんな文章を見つけました。
「看護師さんも介護福祉士の方も、理学療法士の方もヘルパーさんも、
みんな専門職です。そういう中に『傾聴士』という専門職も必要だと
思うのです。つまり、お年寄りの話をじっと聞く人です。
　看護婦さんもヘルパーさんも、ご自分の仕事の合間に好意でお話しを
聞いてあげたりしていますが、実際の仕事が忙しくて、満足には時間が
とれないんですよ。ただ話を聞くだけなら誰にでもできると思う
でしょうが、実はそうでもない。時間的にも精神的にも余裕を持って、
しかもきちんとプロ意識を持って、じっくり相手に心の中を吐かせて
あげるのは、なかなか難しいことなんですよ」

人生の残り時間があと３０年あるのか４０年あるのか、
それともあと１年しかないのかはわかりませんが、
最終目標は傾聴士だと思いました。

病院に入院している方は看護士さんに、介護をうけている方は
ヘルパーさんに、心を病んでいる方は心療内科のお医者様に
それぞれ話を聞いていただく機会があるかもしれませんが、
一人暮らしのお年寄りとか、介護に携わっているお嫁さんなど
胸のうちをきいてもらいたいと思っている人は世の中にとても
多いと思います。

ご近所で井戸端会議ができるような雰囲気のところだと
ストレスもたまらないのでしょうけれど、
身内のことをご近所にしゃべりたくはないという方も多いでしょう。

１時間500円くらいで話をきいてくれる傾聴士さんのいる喫茶店
なんてとても繁盛するのではないでしょうか。
お話を聞く方も午後１時から５時まで４時間つめて 2000円、ひとり暮らしの夕食代くらいにはなりますし。

今はまだ自分の気持ちに余裕がなくて、すぐにはとても無理ですが、
少しずつ人の話をきける隙間を広げていって、
人の話をすくいあげられる人になりたいなあと思います。
その訓練としてまずは家族、友人の声に耳を傾けたいと思います。

2004.8.29　10:00

古代蓮

夏休みの1日、三瓶小豆原埋没林公園というところにいってきました。
「火山の噴火でうもれた縄文時代の巨木林」とパンフレットにあったのですけれど、
地下に巨大な樹木が林立していて圧巻でした。
その公園の片隅に古代の地層から出てきたハスの種をわけてもらって
植えたという池がありました。残念ながらつぼみがひとつあるだけでしたが、
きっと咲き誇っても清楚なんだろうなと想像させるつぼみでした。

　

2004.8.25　9:00

カウンセリング

たまたまテレビをみていたら、
「あしたをつかめ平成若者仕事図鑑」という番組が放送していました。
グラウンドキーパーとかウエディングプランナーとかの
お仕事を紹介する回はみたことがあったのですけれど、
そのときはたまたま美容師さんでした。

たいていの人は年に何度かは美容師さんのお世話になっていると思います。
とても身近なお仕事ですよね。

今回はカットの技術などはもちろん大事なんですけれど、
その前のカウンセリングをとても大切にしているというお話でした。

お客様の数少ない言葉から、どんなスタイルを希望しているのかを
読み取って、提案するところまででかなりの部分がきまる。
スタイルをイメージできれば後は自分の腕に自信をもって
作り上げるだけというお話でした。

番組でとりあげていた美容師さん、何年か前まで
腕はとてもよかったのに、なかなか客がつかず、
カウンセリングを大切にするようになってから
指名が増えたということでした。

で、もっとベテランの先生のカウンセリングを見学したら、
単に髪型の希望だけでなく、もっと突っ込んだ生活にまで
踏み込んで、近々なにかイベントがございますかと
お聞きしたところ、「ええ、娘の披露宴が・・・」と。

なるほど、華やかにという希望だけよりも、近々披露宴が
といわれたほうがヘアスタイルも具体的にイメージできるし、
その日にあわせた提案ができるというもの。

客の立場としても、気に入らなければ別の美容室をさがす
というより、こうしてほしいのとか、こんなイメージにとか、
こんなイベントがあるのとか、言葉にして伝えればいいのだなと
とても参考になりました。


2004.8.13　17:00

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