○　　リヤカー

○　　まりつき

○　　赤目の滝

○　卵巣のう腫

○　　ヘルペス

○　　眼瞼下垂

リヤカー

　若い方にはその形すらはっきりとはわからないかもしれませんね。

私が幼児の頃、もう４０年も前の話ですが、そのころはどこの農村にもまだ機械化の波は押し寄せてなくて、

それはのどかなものでした。主な動力源は人間と牛、そして荷物を乗せるリヤカー。

今のトラックの荷台部分に左右２つのタイヤがついたものです。

はっきりとした記憶はないのでたぶん2つか3つの頃だったと思うのですが、

そのリヤカーの荷台に座っていて、車輪に足をはさまれ、右の足首がねじれてしまいました。

いまでもかすかに足首のところの肉がもりあがっています。

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りんごのまりつき

　こちらは小学校入学前後だったでしょうか。

普段くだものなどはめったに食べられないものでしたが、

法事かなにかのおさがりのもらいものでおおきなりんごをいただきました。

すぐにたべるにはあまりにおしくてしばらく手の中にありました。

話はかわりますが、当時の女の子の遊びはおはじき、ゴムとび、まりつき、などでした。

どれもあまり得意ではなかったのですが、その大きなりんごが高価なまりにみえたのでしょう。

「いちかけ、にいかけ、さんをかけぇー、しーかけ、ごーかけ」うたいながらまりをつくまねをしました。

一かけニかけといいながら右足を右に左にくぐらせます。

三と四で左足に。五は右足の下から、から手をいれてまりをつきます。

で、事件はそのときに起こりました。

りんごを落とさないようにと体のバランスをくずしておもいっきり額をわってしまいました。

当時の農家の土間には縁側があって、そのかどにぶつけたのでした。

医者にいくまでにながれる血がこわかったのをおぼえています。

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赤目の滝

　小学５年生の時のことです。

家族で赤目四十八滝（三重県名張市）に遊びに行きました。

隣町でしたので、何度かいきましたが、その時はなくなった祖父も一緒だったように思います。

のどかな休日を楽しんで、みんなでおしゃべりに花がさいていたようでした。

私は岩から岩へとびはねていました。そして足をすべらせて滝壷に。水面が頭の上にありました。

幸い小さな滝壷で、人も多くて、遠足の引率をしていらした先生にたすけていただき、

傷の手当てもしていただきました。右足のふとももを少し切った程度でした。

この位置がとしと共におりてくるのです。いまでは膝頭のすぐ上くらいにかすかにのっています。

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卵巣脳腫

　こちらは腹部の傷となって残っている手術のあとです。

いわゆる入院というのは４回しました。

でもそのうち二回は出産ですからこのときははじめての病気入院でした。

３０代のはじめのころ生理痛がひどくて医者通いをしたことがあります。

婦人科にはたびたび訪れていたので、

急にお腹が痛くなったときはまさか婦人科の病気だとは思いませんでした。

夏休みで実家にかえっていて、吐き気と共にひどい腹痛になりました。

置き薬を飲んだら直ったので、子供たちを実家に残して電車に乗りました。

ところが駅の階段をあがるとやっぱりお腹が痛いのです。

　その日はすぐにベッドにはいりましたが、翌朝やはりおさまりません。

市民病院へいったら、痛み止めをうってくれました。

痛みがひいたので自宅へ帰り、主人はゴルフにでかけました。

じっとしているとまた痛みがやってきたので、かかりつけのお医者様にみていただきました。

腹膜炎をおこしているので市民病院の外科に紹介状を書きましょうとおっしゃいました。

腹膜炎の原因はいろいろ考えられるけれど、右側なのでおそらく盲腸でしょうと。

それをもって、今度はバスにのってまた市民病院へ。すぐに入院手術ということになりました。

局部麻酔をして、手術台へ。

そこでお腹をあけた先生は

「ちょっとまってくださいね。盲腸はきれいなので、婦人科の先生をよんできます。」

あれれ、ふたしてからにしてよと思いました。

　右の卵巣が破裂して、血がお腹の中にたまって腹膜炎をおこしていたそうです。

盲腸のための小さな右側の傷とお腹の真中に縦におおきな傷が残りました。

６人部屋でしたから、いろんな人の話を聞く事ができました。

つわものは手術の時に先生にお願いして腹回りの脂肪をそいでもらって、

とてもスリムになったそうです。

その後主人にはゴルフのおさそいはかからなくなってしまいました。

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ヘルペス

　1996年の秋の話です。

なんだか最近目がおかしいので今度の土曜日にでも眼科へいこうかなと考えていた矢先でした。

右の耳の後ろ辺りのリンパ腺が腫れてきました。

これは眼科じゃないといつもの内科のお医者様にみていただきました。

ひょっとしたらヘルペスかもしれないので、発疹ができきたらまた来てくださいといわれました。

右目の上辺りがとてもいたくて、そうこうしているうちにぶつぶつが。

やっぱりヘルペスということで、月曜日にさっそく入院ということになりました。

皮膚科は隣町の市民病院の方がいいだろうということで、また紹介状をもっていきました。

最初は個室でしたが、痛みがひどくて毎日点滴するばかりでした。

すこし痛みが納まってくると大部屋にまわされました。

まったくのおいわさん状態で、おいわさんというのはヘルペスだったのねと話していました。

少し前までは抵抗力の弱ったお年寄りの病気だったそうですが、

最近は若い方にも増えているそうで、私が入院していたときは、小学生のヘルペス患者もいたそうです。

その時は私が一番重症だったらしいです。

でも、若かった？ので、１週間で退院することができました。

いまでもなんだか重いこともありますが、もうとても元気です。

ただ、右目のまわりがとてもつかれているように見えます。

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眼瞼下垂

　2008年春のお話です。その数年前に新聞の記事で瞼が年とともに下がってきて、
視界が狭まると医療機関で治療をしてもらえるという話をよみました。
早速駅前の形成外科にいってみると、市民病院で二重の手術をしてもらえば
楽になりますよという話でした。

市民病院に紹介状かきましょうかといってくださったのですけれど、
そんなに重症ではないし、市民病院なんていかにも時間がかかりそうで、
仕事を休んでいくほどでもねえと、そのときはそのままにしておりました。

今年の春、なんだか右のまぶたがひくひくする感じがして、
朝、目をひらいたときに気がつけば左目だけが開いているということもあって、
まずはヘルペスでお世話になった皮膚科にいってみました。
皮膚はきれいですよ、と神経内科と形成外科を受診するようにいわれました。

神経内科では脳に腫瘍ができていて、目を圧迫している可能性もあるということで、
血液検査やＭＲＩの検査を受けました。小さな脳梗塞のあとが２つほどみつかりましたが、
それ以外には異常なしといわれてとりあえずほっとしました。

次に形成外科にいきましたら、簡単な手術ですから、両目の脂肪を取りましょうということでした。
これですっきり美人になれるかもと喜びましたが、前日からの入院で、
いったん帰宅してもいいし、抜糸までそのまま入院してもいいということでした。
なんだか大げさになってしまいましたが、めったにない機会なので、
五月の連休を利用して１週間のんびりさせていただくことにしました。

息子と主人と主人の父の男３人を残して、ままよと手術台に乗りました。
部分麻酔ですから、今切っているとか、今脂肪にはさみをいれているとか、
今縫っているとかの状況ははっきりわかりました。
最中にもはい目を開けてとか時々指示がでるので、目を開けると
目の前に先生の顔がアップで見えました。

思ったより痛くてその日は痛み止めのお薬を飲み、
翌日からはベッドに仰向けに寝て、目を保冷剤で冷やしておりました。
このときに激しい運動などすると腫れが引くまで長引くこともあるとか。
８時と１２時と６時に出される食事はきれいに全部いただき、
それ以外の間食は一切しないで、おとなしくベッドでラジオを聴きながら
安静にしておりました。

１週間して、抜糸していただき、その日に退院し、翌日から出勤しました。
腫れが引くまではサングラスをかけたほうがいいですよと先生からアドバイスを
いただき、サングラスをかけてバイクに乗りましたが、
まぶしくなくて、目にゴミなど入らず快適でした。

目の上のたるみは２０年前まで除去することができても、
目の下のたるみはそのままなので、なんだか違和感がありますが、
下のたるみの手術は美容整形になるということでした。なるほど、です。

まあ、視界も少し広がったような気がするし、受けてよかったかなあと
思います。劇的に美人になるにはいくつかの条件があるみたいで、
私の場合はその条件に合致していなかったのかも。
年とともにまた下がってくるかもしれませんが、その時は
もうバイクにも乗ってないでしょうし、手術はもういいかな。


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こうならべて書いてみると、私のからだの右半分に集中しています。
そういえば、バックを右肩にかけたら、ずっと右肩にかけたまま歩いているような。

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